英検準一級の二次試験、面接で落ちました、でも

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こんにちは。神高(かんだか)です。

英検準1級の2次試験、独特の難しさがありますよね。 40歳をかなり過ぎて、急に思い立ち、2017年から数年ぶりに英検に挑戦。 準1級、1級と1次試験に合格しました。

準1級は2回、1級は4回、二次に進むのにかかっています。 そして、二次試験の面接。 1級の二次試験にはかろうじて1回で合格しました。

しかし、準1級の二次試験には結局、最後まで合格できませんでした。 1級を取得できましたから、もう準1級の二次にはトライしません。

しかし、なぜ、そこまで手こずったのか、自分のためにも整理しておきます。 同じような経験をされた方の、少しでも参考になれば、と思います。

日本人の面接委員の発音に苦しんだ

面接委員の方の発音が悪かったとか、そういったことを言いたいわけではありません。

担当いただいた方々は間違いなく、私などよりも数段上の英語運用能力をお持ちで、発音も当然ながら綺麗、かつ正確です。 私は、日常的に仕事で英語を使っています。また、

オンライン英会話(主にフィリピン)やTOEIC公式問題集などで4か国(米国、英国、カナダ、オーストラリア)の音の違いなどを学んできました。IELTSにも挑戦し、Speaking でバンド 7.0 を取ったこともあります。

しかし、だからこそ、日本人の発音の癖、音の変化に鈍感になっていたのではないか。

そのような結論に至りました。 仕事上、韓国、中国その他、東南アジアの方々と会話する機会があります。また、頻度は少ないですが、欧州、米国からのお客様とお話しすることもあります。

そして、どの国の方も、母国語との関連で、英語の音の変化に一定の癖があることに気付きます。

私は学者ではないので、分類したり、共通する具体的に例示したりはできません。

しかし、日本人には日本人特有の音の変化が間違いなく、あります。

その変化に、日本人同士では気付きにくいのです。 私は、準1級の試験で質問の意味がわからず、3度 pardon? を使い、それでも質問の意味がわからず、流れから想像して、適当な受け答えをした箇所がありました。

attitudeの評価が低い回は、そのせいかも知れません。

学生の方ならば、日本人の先生が身近ですから、むしろ聴き取り易い可能性もあります。 ただ、いろいろな英語の音の変化を知らない、あの頃に戻れないので、検証のしようがないのですが……。

4コマ漫画とコロケーション

英検1級の二次試験は、5つの論点から1つを選び、1分で準備、その後、2分間のスピーチを行います。

政治や文化などに関わるテーマから選ばれるので、必要な語彙や表現は準1級より高度です。 ただ、1/5 の選択肢があります。

しかし、準1級の二次試験はカードに書かれた4コマ漫画に沿って話をしなければなりません。 また、ところどころ、漫画の中に英単語が書かれています。

それらを無理に使おう、あるいはうまく言い換えようとして、言葉に詰まる経験をしています。 いわゆる、コロケーションです。1級やieltsの対策本にたくさん書かれる考え方です。

しかし、それがうまくできない。基本的な単語同士なら、できるはずなのに……。 ビジュアルが単語の想起を邪魔するからだろうか? ……

いや、言い訳はやめましょう。

結局、それはカードを使った模擬面接、すなわち絶対的な練習量が私は足りなかったと認めます。

シンプルな構文、単語を使って、正確に描写することに注力すべきでした。 似た表現の繰り返しも、躊躇する必要はありません。 そういう試験です。

今思えば、うまい表現など、不要だったのです。 今はオンライン英会話で対策してくれるところがあります。

日本人の先生がおられるオンライン英会話もあります

先ほども、申し上げました。

学生時代から少し時間が経っている方は、日本人の話す英語の癖、音の変化に、一度、慣れておけば、試験本番も落ち着いて質疑応答ができると思います。

英検1級の二次試験対策でお世話になった A&A ENGLISH には、日本人の先生もいらっしゃいます。

A & A ENGLISH:

https://kandaka.work/eikeng1speakinglessen/

日本人の先生方は、オンラインで予約するのは難しいので、運営の方にメールで相談してみてください。 「担任制」を使って、一定期間、じっくり教えていただくことも可能です。

日本人の、このレベルの先生方のプライベートレッスンが25分600円で受けられる、というのはちょっと他で聞いたことがありません。 しかも、後払いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

単純に比較はできません。できませんが、英検準1級は、TOEIC であれば800点台は必要かな、と思います。

700点台では、ライティングを得意とする人を除くと、今の英検の構成ではちょっと苦しい。 語彙もちょっと準備が必要です。

https://kandaka.work/e1wd/

自分自身の経験から想像するに、TOEIC 700点から800点、というのは、ちょうど自信と不安が入り混じった時期ではないでしょうか ?

一般的なメーカーなどに勤務しておれば、英語ができる人、とまわりから思ってもらえるレベルに属します。

海外からのお客様を案内したり、といったことも、少し準備をすれば十分にこなせますし、社内にかかってきた電話の対応を突然、依頼されることもあるでしょう。

https://kandaka.work/overseas-tel-email-address/

一方で、海外のドラマやラジオを聴いてみても、さっぱりわからない。 英語の勉強法、これで合ってるのかな……。

しかし、その心配はしなくとも大丈夫です。 相当、高度な英語を身につけた方でも、なじみのない分野の英語は読めませんし、聴き取れません。

だって、日本語だってそうでしょう?

中学生ともなれば、一通りの日本語は理解できます。しかし、彼らは新聞の経済欄を「読む」ことはできても、「理解」まではできません。

しかし、同じ中学生でも、もし「為替」「円高・円安」「貿易収支」「製造業」などの背景となる知識を少し学べば、「円安で国内製造業に恩恵」などという見出しの記事を「理解」できるようになります。

大人、社会人にしても、仕事などで必要な単語や表現は、意識、無意識に関わらず、どこかで習得したから、読み書きや会話でも運用できているのです。

資格で測れる英語力はあくまで「ハード」です。

TOEICも英検も、IELTSも、全て、架空の話をどの程度、早く正確に理解できるかが試されます。 英語は道具です。

実際の世の中でどのように使いたいのか、すなわち「ソフト」と組み合わされて、初めて力を発揮します。

特に仕事で英語を使う必要がない方であれば、匿名で海外の YoutubeTwitter に英語でコメントするのも面白いでしょう。

ビジネス、仕事、特に貿易実務で英語を使ってみたい、という若い方向けに、こんな記事も書いています。 併せてお読みいただければ幸いです。

https://kandaka.work/english_for_trading/  

本日は、最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

神高 十真 (Busitable より、一部簡略化して転載)